こんにちは。日本大好きキノヤです。
本日は旧一万円札の肖像画でお馴染みの、福沢諭吉先生の名著、「学問のすすめ」の現代語訳版ご紹介したいと思います。
本作品は150年以上前の作品ですが、実際に読んでみると現代で生きるヒントが随所に散りばめられていると思いました。
この記事は、
- 大人になって学びに目覚めた方
- ライフスタイルが変わった方
- 知識教養を身に着けたい方
- 学問のすすめに興味がある方
- 歴史に興味がある方、歴史の人物から何かを学びたい方は特にオススメの内容だと思いますので、是非参考にしてみて下さい。
今回参考にした書籍はこちら。
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現代語訳で分かりやすく、斎藤考さんの解説も必見です。
モノゴトでは、毎日が豊かに、明日が楽しくなるような情報を発信しています。
明日がワクワクするような記事を沢山書いていきますのでどうぞ宜しくお願いします。
学問のすすめについて
学問のすすめは福沢諭吉が1880年(明治13年)に発行した書籍で福沢諭吉の代表作です。
内容は全17編の構成でまとめられており、明治維新当時、日本国民への啓発書としてベストセラーになりました。
内容は学問の必要性だけに留まらず、国家の在り方から、道徳の在り方、個人の品格、更には当時の男尊女卑の在り方にまで言及しています。
当時の日本は、江戸の封建社会から、明治の民主主義へと生まれ変わった時代。
欧米諸国が産業革命により目まぐるしく発展を遂げ、一方のアジア諸国は欧米列強によって、次々に植民地化してくなか、如何に日本が発展していき、世界と肩を並べるかが問われた時代でもありました。
学問のすすめはまさに、そんな新時代に生まれた本でした。
福沢諭吉が学問のすすめで伝えたい事とは?
学問のすすめと言えば第一編の冒頭に出てくる
天は人の上に人を造らず、人の下に造らず
が、有名ですよね。
多分、大勢の方が学校の歴史の授業で、学んだと思います。
この一節だけ見ると、「人は皆平等なんですよ~」と、解釈してしまうのですが、実際に学問のすすめを読むと随分印象が違います。
あくまで要約になりますが実際には、
人は皆、平等に自由で幸福な暮らしをしているというが、実際には貧富や貴賤の差が雲泥のようにある。
それはなぜか?
学問を学ばなかったからだ
と、こういう内容です。
「学問を学ぶにしても、ただ単に難しい本を読む事ではなく、まずは普通の生活に役立つ実学を…。例えば、帳簿の付け方やそろばん等、いくらでも学ぶ事がある。」と説いています。
つまり豊かな暮らしをしたいなら、日々学び、知識が必要不可欠だと言ってるんですね。
反面、福沢諭吉は生まれもった人権については、みんな平等だとも言っています。
命の重さはみな同じ。どんな人でも自分の財産を守り、名誉を大切にすることは当然の権利だ
と。
150年も前の、江戸時代を生きた人間がこの考えを持っている事実は凄いと思います。
他に、学問のすすめで重要視されている事と言えば、大まかに
- 個人の自由と自立
- 国民としての意識
- 西洋諸国の文明を取り入れる
- 人付き合い
この中で面白いのが、福沢諭吉は西洋文明の素晴らしさを説いていながら、全てを盲信する事はなく、欧米列強の痛烈に批判してたりもします。
良いことは良い、悪いことは悪い、と、多角的に客観的に物事を判断していますね。
学問のすすめが現代社会でも通じると感じた事
冒頭で現代でも活用できるヒントが随所に散りばめられているとご紹介しましたが、私がその中で特に印象を受けたものは
第15編の中で、福沢諭吉は判断力を鍛えなさいと書いた事です。
いわゆる 情報を精査して、取捨選択する力 ですね。
今の時代、SNSや動画サイト、ネット上には沢山の情報があり、有益な情報もあれば、真偽不明の情報もたくさんあります。
色んな事を学んで、見極める力をつければ、情報をいち早く理解してそれが正しい情報なのか判断出来ると思うのです。
その事を150年前…、江戸時代が終わった直後の時代に福沢諭吉は既に問いていたという事に驚きました。
さすが福沢諭吉
あと、私が面白いなと思ったのは、著書の中でスピーチの大切さと、人付き合いも大切にしなさいと書いていた事です。
現在多くのインフルエンサーや自己啓発本では、必ずと言っていいほど交流が大事だと記しています。
身分制度の社会であった江戸時代を生き、明治初期(約150年前)に交流の大切さを提唱していた福沢諭吉の先見の眼は凄いですね。
このほかにも、要約になりますが、現代の日本における、格差社会や多様性、グローバル化、学習力、自己啓発などにも通じる事が書いてあります。
読んでみると今の価値観と違う部分もありますが、現代のビジネス書としても良書の一つと言えるのではないでしょうか。
まとめ
学問のすすめについて書いてみましたがいかがでしたでしょうか?
150年以上前の著書ですが現代の私達にも充分響くと思います。
- 何かを学びたい
- 知識教養を身に着けたい
- 歴史的著書を読みたい
- 歴史を学びたい
という方は是非一読してみてください。
青空文庫でも原文で公開されています。
もちろん原文の書籍も出版されております。
個人的には初心者でも読みやすい現代語訳版をおすすめします。
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そして、学問のすすめを読了したあとは福沢諭吉の生涯について書いた書籍等もも読んでみて下さい。深堀り出来ること間違いなしです。